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唐の時代、王積新(草冠に新が正しいのですが・・・)が著し囲碁の十戒ともいうべき書です。その中に「捨小就大」の教えがあるのですが、今日はこの「大」とは何かを考えてみることにします。
地を皆さんは、大きいというのでしょうか?多いというのでしょうか? どちらも使うよね、という方はその使い分けの基準は何なのでしょう? 最近打っていまして、この「大」を「地が大きい」と理解している方が非常に多いと感じています。私が置石に桂馬カカリした石にコスミツケ てハネツグといった手、やたら大場(と言われる箇所)ばかり先行する 等々です。
序盤(布石)はバランスを大事にするーこれが大きいのです。 厚みをとるか地をとるか、大場は見合いで打つ、隅での折衝を部分で考えず盤全体でとらえる、もう一つ焦らないことー互先白番であればコミを信じる、置かせた碁で黒さんに大場を先行されてもハンデを信じる、この精神バランスが保てるかー修業はこの点にあります。
中盤は、攻めるにせよ守るにせよ、石の方向性を絶えずチェックする、 打った手に対して手抜きされたら、次はこう打つと決めて着手する、 こうした構想力というか局面を動かしていこうとする意思が大事大事なんです。
終盤はヨセですねーここで初めて地の大小と先手後手のマトリックスを 解いていきます。 |
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