| この状況ではそんな虫のいい話は受け入れられるはずも無かった。 「このままだと、弥生のカラータイマーが点滅している。」是には男四人は異論はなかった。時間がかかりすぎて、tさんの忠告が無駄になってしまう。師匠はなにやら会長とbに耳打ちした。 二人は示し合わせて、手際よく車外へでていった。 たちまち警官隊に取り囲まれて、会長は窓が金網で囲まれたバスに乗せられ、bはパトカーの後部座席に押し込まれるように入れられた。 その様子を見ていた弥生を師匠とm氏が抑えている。やよいはすでにターバンを解き捨て、サングラスもはずしていた。外へ出ようと言うのだ。 「まあ慌てないで、すぐに戻って来るから大丈夫!」「ここは、ゴジラのしっぽのうえだから」と師匠もm氏も離そうとしない。 |
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